「はじめよう!要件定義」ではじめる、すらすらと手が動くようになる楽々要件定義レッスンを4/11に企画開催させていただきました。
https://rd-lesson.doorkeeper.jp/events/22317
本を読むだけでは絶対にもったいない。これはちゃんと素振りをしておく必要があるよねという気持ちをFacebookに投稿した結果、企画開催させていただくことになりました。
つまり言い出しっぺの法則発動です(^ー^)
- 基調講演
- 4人によるワークショップ
- ドーナッツタイム
- 2人によるワークショップ
- 1人によるワークショップ
- クロージング・講演
当日はこのようなこのような流れでした。
この本を読んでまず感じたことは、さらっと読めすぎてとても不安になったことです。
なるほどなーと思いながらあっさりと読めてしまって、で、読んだ後「私はこれ、今出来てるのか?」という不安がありました。
普段の仕事の中では受託開発をさせていただく中で、要件定義をします。でそれを元に機能考え見積もり、作業時間と費用を算出して見積書を作成します。
なので成果物として要件定義書がある場合ない場合ありますが、少なくとも要件定義は毎回やっているはずです。
おそらく自社開発をされている方々でも、「こういうのつくってほしいんだけどどれくらいでできる?」と言われて「これぐらいでできますよ」って答えるまでの間に紙に書いたかどうかは別として要件定義と工数見積もりは普通に日々やってることだと思います。
この本を読んで「私は本当に要件定義できてた?それって要件定義だった?」という疑問を投げかけられました。できている気分になっていた、もやっとした私の要件定義が私の中にあったわけです。
もやっとしてる事を本で気づかされ、この講演とワークショップで、「要件定義とは」を再定義していただいた気がします。
実際の案件(プロジェクト)では、“昔ながらの「敵がいてそれをやっつける」シンプルなわかりやすいモノ” なんてものは少なくて、登場人物は利用者Aの1人だけじゃなくて、たくさんの登場人物がいて、それらの満足する結果をどうつくるのか?に注力して要件ができあがっていくのだと思います。
それらしいことをそれらしくやった結果ぐだぐだににならないように
「何つくるの?」を確認する事が要件定義 なのだなと再認識しました。
4人によるワークショップでは、「ねこあつめ」アプリを元に行いました。
画面の要素解析を行い、その要素のためになんの手続き(実装)が必要かを拾い出すワークです。
「作りたいもの・これから作るべきもの」を今すでに出来上がっているものに置き換え、逆算することで要件定義を行うワークででした。
実際の案件では要件を聞き取り完成した姿を想像しながらやるであろう作業になると思います。
ここでの体験はこの規模の成果物を想像しそれをテキストに落とすためには4人がかりでも25分では定義しきれないという規模感を体感として知ることができました。「ねこあつめ」はシンプルな小さいアプリに見えますが実はとても多機能で複雑なUIです。拡張も済ませて使い込んでる気になっていましたが知らない機能がありビックリしました。かわいいに騙されますが実はすごい子だったのでした。
ワークの内容そのものは画面フロー図に近いものの作成です。
書籍の93ページあたりから書かれている内容の実戦でした。
これはワークショップ後に再度読み返すと、最初に本を読んだ時とはかなり印象がかわりました。やる前とやったとで自分自身の視点が変わったように思います。
(※ 私自身はスタッフ業のためワークショップそのものには参加できていません…(>_< ) 後日ねこあつめだけ25分間の素振りをしました)
ワークが終わった後、全員で他のチームの成果物をチームごとで見学するツアー。
同じお題ですがスタート位置が、ローディング画面から始まるチーム、にわさきから始まっているチーム、細かく重点的に書かれた場所はそれぞれのチームごとに異なり、視点が違うと出来上がるものも違う点はとても興味深いものでした。
また各チームともに書き方に工夫があり、見るだけなのに発見があり、気付きがありました。
同じお題でワークをした人と一緒に他のチームの成果物をみて意見交換をするのは、気付きをチームで共有できていたことがすごく良かったです。チームがさらにチームになっていく過程を見ることができました。
基調講演では、実力とは
- 実行するスキル
- 知見のボキャブラリー
の2つであるとのお話がありました。
また、本を書いた上で、「身も蓋もない」大前提のお話がありました。
この大前提があるからこそ、薄く読みやすい本になったのだとのお話でした。
私にとっての要件定義は見積のために機能を洗い出し、工数を出すための絶対必要な事、モノです。「実行するスキル」はきっと基調講演の中で話された「身も蓋もない大前提」のこの5つのことができてないと精度のゆるいものになるのだと思います。機能落ちしていたことに気がつかずリリース直前で爆発するプロジェクトが思い浮かびました。
「知見のボキャブラリー」は経験の数。知っていることの数。
どういう場合にどうする?どうしたらいい?の例を知っているということ。それを自分の中の引き出しから引っ張り出せること。経験者になる。経験を活かせる人になるための材料になるのだなぁと知りました。
今回のワークショプでは、4人, 2人, 1人のワークの成果物を合計46件の事例として見ることができました。大きな知見をいただきました。
羽生先生もクロージングの講演で話されていましたが、本当に本当に眼福でした♡
今回、企画開催させていただきとてもとても幸運でした。そして幸せな時間でした。
会場を提供いただいた楽天さま、
スタッフとしてご協力いただいた方々、
そして基調講演からワークショップまで4時間以上の長丁場を担当してくださった羽生先生、
そして参加いただきました皆さまのおかげです!!!
大感謝!
ありがとうございました!!!