静的ページ¶

注: このチュートリアルは、CodeIgniterをダウンロードし、開発環境にフレームワークがインストール済み iであることを前提としています。

まずは静的ページを処理するように controller を設定します。controller は単に役割を委任するだけのクラスです。これはあなたのWebアプリケーションの接着剤の役割を果たします。

例えば次の呼び出しが行われたとします:

http://example.com/news/latest/10

“news” という名前のコントローラーがあると想像してください。latestというメソッドが呼び出されます。ニュースメソッドの仕事は10個のアイテムを取得してページに表示をすることです。MVCでは多くの場合一致するURLパターンで表示されます:

http://example.com/[controller-class]/[controller-method]/[arguments]

URLスキームがより複雑になると、これは変更される可能性があります。しかし、今のところ私たちがするべきものの全てです。

はじめてのコントローラーを作ろう¶

app/Controllers/Pages.php

にファイルを作成し、次のコードを書いてみましょう。

<?php namespace App\Controllers;

use CodeIgniter\Controller;

class Pages extends Controller
{
    public function index()
    {
        return view('welcome_message');
    }

    public function view($page = 'home')
    {
    }
}

view() メソッドに引数 $page を受け入れたものを作成し、 Pages という名前のクラスを作成しました。app/Controllers/Home.php にあるデェフォルトのコントローラーと同じ index() メソッドもあります。このメソッドは、CodeIgniterのウェルカムページを表示します。

Pages クラスは CodeIgniter\Controller クラスを継承しています。これは、新しい CodeIgniter\Controller クラス (system/Controller.php) で定義されたメソッドと変数にアクセスできることを意味します。

controller はWebアプリケーションへの全てのリクエストの中心 となります。他のphpで書かれるClassと同様にコントローラー内では $this として参照されます。

最初のメソッドを作成したので、いくつかの基本的なページテンプレートを作成します。ページフッターとヘッダーとして機能する２つの “ビュー” (ページテンプレート) を作成します。

app/Views/templates/header.php を作成し次のコードを書いて見ましょう :

<!doctype html>
<html>
<head>
    <title>CodeIgniter Tutorial</title>
</head>
<body>

    <h1><?= esc($title); ?></h1>

ヘッダーはメインビューを読み込む前に表示する基本的なHTMLコードと見出しが含まれています。またコントローラで後で定義する $title 変数も出力をします。次に app/Views/templates/footer.php を作成し、次のコードを書いて見ましょう。:

    <em>&copy; 2019</em>
</body>
</html>

コントローラにロジックを追加する¶

ここまでに``view()`` メソッドを作成しました。このメソッドはロードされるページの名前であるパラメータを受け入れています。静的なページ本体は app/Views/pages/ ディレクトリにあります。

そのディレクトリに home.php と about.php を作成します。それらのファイル内でテキスト(必要なものはなんでも）を入力し、保存します。特に独創的に書くのでなければ、”Hello World!” で良いでしょう。

これらのページをロードするには、リクエストされたページが存在するかどうかを確認する必要があります。これは上で作成した、 Pages クラスの view() メソッドの本体になります :

public function view($page = 'home')
{
    if ( ! is_file(APPPATH.'/Views/pages/'.$page.'.php'))
    {
        // Whoops, we don't have a page for that!
        throw new \CodeIgniter\Exceptions\PageNotFoundException($page);
    }

    $data['title'] = ucfirst($page); // Capitalize the first letter

    echo view('templates/header', $data);
    echo view('pages/'.$page, $data);
    echo view('templates/footer', $data);
}

これで、要求されたページが存在する場合、ヘッダーとフッターを含めてロードされ、ユーザーに表示されます。リクエストされたページが存在しない場合には、 “404 Page not found” エラーが表示されます。

このメソッドの最初の行では、ページが実際に存在するかどうかの確認をします。 PHPのネイティブ関数 is_file() 関数を利用してファイルが予定されていた場所にあるかどうかを確認しています。PageNotFoundException は CodeIgniter で用意されている例外で、エラーページを表示させるために用意されています。

Iヘッダーテンプレートでは $title 変数を利用してページタイトルをカスタマイズしました。このタイトル値はこのメソッドで定義されますが、値を変数に割り当てる代わりに、$data に配列でタイトル要素を割り当てることができます。

最後に、表示をする順序でビューをロードする必要があります。これを行うには、 CodeIgniter に組み込まれている、view() 関数を使用します。 view() 関数の２番目の引数は、ビューに値を渡すものです。$data 変数の値である配列の各値はそのキーの名前を持つ変数に割り当てられます。したがって、コントローラの $data['title'] の値はビューの $title と同等です。

アプリの実行¶

テストをする準備はできましたか？組み込みサーバを利用する場合、public で提供される .htaccess の設定を適用できないため、 URLの一部を “index.php/” のようにアプリを実行することができませんCodeIgniterには使用できる独自のコマンドがあります。

コマンドラインから、プロジェクトのルートで実行できます:

php spark serve

これは、 port 8080 でアクセス可能なWebサーバを提供します。ブラウザで localhost:8080 にアクセスすると、 CodeIgniterのウェルカムページが表示されます。

ブラウザ上でいくつかURLを試して、上記で作成した Pages コントローラーが何を表示するか確認してみましょう。

ルーティング¶

コントローラーが機能しています!

カスタムルーティングルールを使用すると、任意のURIを任意のコントローラーおよびメソッドに割り当てをし、通常の規則から解放されます:

http://example.com/[controller-class]/[controller-method]/[arguments]

まずは最初にそれを修正しましょう。まず、 app/Config/Routes.php にあるファイルを開き、「ルート定義」セクションを、ファイルの中で探します。

最初にコメント化されていない行は次の通りです:

$routes->get('/', 'Home::index');

このディレクティブは、コンテンツが指定されていない着信は Home コントローラの index() メソッドによって処理されることを示しています。

‘/’ のルートディレクティブの後に次の行を追加します。

$routes->get('(:any)', 'Pages::view/$1');

CodeIgniterはルーティングルールを上から下に順に読み取り、リクエストを最初に一致したルールに割り当てます。各ルールは / で区切られたコントローラー(左側) とメソッド名 (右側)にマッピングされた正規表現です。リクエストが届くと、CodeIgniterは最初の一致を探して、適切なコントローラーとメソッドを、おそらくですが引数を指定して呼び出します。

ルーティングの詳細については、ドキュメントを参照してください。

$routes 配列の2番目のルールは　ワイルドカード文字列 (:any) を利用した any リクエストと一致します。パラメータを Pages クラスの view() メソッドに渡します。

次に localhost:8080/home へアクセスしてください。Pagesコントローラーの view() メソッドに正しくルーティングされましたか？やったね！

次のような内容が表示されます。: